副業を考えている方には、「Webライター」がおすすめです。インターネットとパソコンがあれば手軽にスタートでき、初心者でも頑張れば月に数万円の収入を得られます。
そうは言われても、なんだか難しそうだな。
どうやって始めればいいのかわからないよ……
上記のような方に向けて、プロのWebライターの視点から、初心者向けにWebライターの始め方、注意点などを解説します。
・Webライターになるためにはどうしたらいいか知りたい
・Webライターの具体的な仕事内容が知りたい
・Webライターの現実的な面も知りたい
Webライターとは
Webライターとは、Webサイト上の文章を執筆する職業・仕事です。
紙の媒体ではなく、主に、Web上のコンテンツを制作します。ただ文章を書くのではなく、SEO(検索エンジン最適化)やSNSを活用した集客にも気を配る必要があるのが特徴です。
AIの登場で、Webライターの仕事の減少を危惧する声も上がりましたが、2023年7月現在でも、在宅Webライターの求人は毎日頻繁に掲載されています。
Webライターの仕事の需要が非常に高いことがお分かりいただけるでしょうか。
また、Webライターは、数あるフリーランスの職種の中でも、初心者から始めやすい仕事です。
ただし、Webライターになるためには、クリエイティブで柔軟な発想力が必要とされます。読者のニーズを理解し、読者が検索エンジンで見つけやすいコンテンツを提供することが大切です。
SEOやSNSを駆使して、多くの人に届ける文章を書くことが、成功の鍵となるでしょう。
Webライターの始め方の主な流れ
現役Webライターとして活躍しているまるりがWebライターになるまでに行ったステップをご紹介します。主な流れは以下の通りです。
2. Webライター養成講座を受講する
3. クラウドソーシングサイトや求人サイトに登録する
4. 案件に応募する
5. テストライティングをする
6. 記事を受注・作成する
7. 納品する
それぞれのステップを下記で詳しく説明します。
1. 必要な道具や環境を準備する
Webライターとしてスタートするには、最低限、ノートパソコンとインターネット回線だけを用意すれば大丈夫です。
納品形式は、ほとんどGoogleのツール(Google ドキュメントやGoogle スプレッドシート)になるので、仕事用のGoogleアカウントも用意しておきましょう。
なお、まるりは作業効率をあげるために、仕事が軌道に乗ってきたあたりでiMacの27インチを購入しました。Webライター仲間の中には、デュアルディスプレイの環境を用意して作業する人もいます。
Webライターの仕事は、複数の調査をしながら文章を作り上げることが多いので、仕事が軌道に乗ってきたら画面が大きいパソコンを用意するのがおすすめですよ!
1. ノートパソコン(Macbookがおすすめ)
2. インターネット回線
3. Googleアカウント
4. SlackやChatworkのアカウント
1. Macbook Air
2. iMac27インチと付属のアクセサリ
3. インターネット回線
4. HUION液晶タブレット
2. Webライター養成講座を受講する
まるり先生は、フリーランスになるための第一歩として、ワークキャリアという1ヶ月合宿型のフリーランス養成講座に参加しました。現在も、多くの仲間がフリーランスとして活躍しています。
現在は、大手クラウドソーシングサイトであるクラウドワークスが主催する「みんなのカレッジ」のメンターをさせていただいていますが、こちらでも実際に受講生からWebライターになれたという方が多いです。
もちろん、完全独学でもWebライターになれるかもしれません。
しかし、本気でWebライターになりたい、副業で稼ぎたいと思っている方には、フリーランスまたはWebライター養成講座の受講がおすすめです。
仕事を軌道に乗せるためには、どこかのタイミングで必ず「自己投資」が必要になります。私自身の体験談からは、最初のタイミングで自己投資をすると効率的だと思っています。
3. クラウドソーシングサイトや求人サイトに登録する
クラウドソーシングサイトとは、仕事をしたい人と仕事を依頼したい人をマッチングするWeb上のサービスです。
まずは、案件を探すために、最低限以下のクラウドソーシングサイトに登録しておきましょう。
登録後は、プロフィールを充実させておきましょう。職歴や実績などを記入し、自分のスキルをアピールします。プロフィールの内容は仕事を受ける上で重要なポイントなので、慎重に準備してください。
まるりのプロフィールはこんな感じです。
実績が全くない場合は、サンプル記事を作成するのがおすすめです。参考にする情報が何もないと、仕事の獲得は難しくなってしまいます。
添削だけのご依頼も受け付けていますので、お気軽にご相談ください!
4. 案件に応募する
3まで準備ができたら、案件に応募してみましょう。初心者の受注率は10%ほどと言われているので、最初は案件の内容にこだわりすぎず、こまめにチェックしながら応募するのがおすすめです。
Webライター初心者の方は、以下の条件を満たす案件が良いでしょう。
特に初心者は、マニュアルのある案件を選ぶと勉強になります。Webライターのスキルを着実に向上し、実績を積みながら成長できるでしょう。
ときどき、「私はキャンプについての記事しか書きたくない!」といった方がいますが、自分の書きたい記事を仕事にするためには、ある程度の実績が必要になります。
最初は、「調べて書けそうな記事」であれば、積極的に応募しましょう。
ただし、注意すべき案件も多数あります。
・低単価なのに多量の記事を求められる仕事
・文字数が多い記事
・評価が低いクライアントの仕事
また、文字数は、初心者のうちは少なめのものを選ぶことをおすすめします。最初から文字数が多い記事を担当すると、書く方も大変ですし、クライアント側にもクオリティの低さを与えてしまうからです。
5. テストライティングをする
案件に応募した後は、テストライティングがある場合が多いです。特に初めてのクライアントの場合、ライターのスキルを見極めるためにテストライティングが行われることがよくあります。
テストライティングは無報酬の場合もありますが、受注のために必要なステップとして考えましょう。
もし仮に、テストライティングで不合格になってしまっても、落ち込む必要はありません。失敗を振り返り、フィードバックを受け取って次に活かすことが大切です。
6. 記事を受注・作成する
テストライティングに合格し、本格的に仕事を受注することになったら、各メディアのルールやマニュアルに従って記事を制作しましょう。
Web上の記事や文献からのコピペは絶対にNGです。客観的な情報を自分の言葉で整理して、独自の表現でまとめましょう。
クライアントやメディアの雰囲気によって、文章の書き方は変わってきます。
記事作成について細く指示してくれるクライアントさんもいれば、ざっくりお任せするクライアンさんもいます。
記事を書き終えた後にトラブルにならないため・クライアントさんの満足度を上げるためにも、まるり先生は以下のようなポイントを意識していますよ。
・納期や修正回数を明確にする
・メディアの目的やコンバージョンを確認する
・掲載先のページが決まっているかを確認し、記事のテイストを確認する
・記事作成のルールやマニュアルがあるか
(なければ、基本的なルールをこちらで提示して確認する)を確認する
・ペルソナを設定して、相違がないか確認する
【記事を書いているとき】
・進捗状況はこまめに連絡する
・疑問点や相談事項があればすぐに確認する
上記のように、記事を受注する際には、丁寧なコミュニケーションが大切です。
常にクライアントの要望に真摯に対応し、クオリティの高い記事を提供することで、信頼を築いていきましょう。信頼を築ければ、継続的な仕事や単価アップにつながっていきます。
7. 納品する
記事がしあがったら、必ず記事の最終チェックを行います。記事の最終チェックをするためのフォーマットを作っておくと便利です。
まるり先生は、記事の文章を入力したら、自動的に間違いを見つけてくれるフォーマットを独自で作って活用しています。
・誤字脱字のチェック
・ひらく漢字のチェック
・文末表現のチェック
・文章にねじれないかのチェック
・固有名詞に間違いがないかのチェック
・その他クライアントさん指定のルールをチェック
以上のようなポイントを納品前に必ずチェックしましょう。
クオリティが高ければ高いほど、仕事の継続につながりやすくなります。
「文賢」という有料ツールを活用して校正するのもおすすめです。
全てのチェックが終わったら、自信を持って納品しましょう。納品後も修正対応には迅速に対応する姿勢を大切にしてください。
そして何よりも、納期を厳守することが非常に重要です。継続して仕事をもらいたいと思っている場合は特に、納期は守りましょう。
Webライターを始めるときに注意すべきこと
Webライターを始めるときに注意すべきことも知っておきましょう。
- 最初はなかなか稼げない
- 初心者感を出すのはNG
- 自分の強みを理解しておく
それぞれの注意点を下記で解説します。
最初はなかなか稼げない
Webライターの仕事は、最初はなかなか稼げません。結果や実績を増やしていくことで、だんだんと単価が上がっていきます。
そのため、本業としてWebライターをしたいと思っている方は、軌道に乗るまでは副業として活動するのがおすすめです。
初心者感を出すのはNG
初心者のWebライターの中には、実績が浅く自信がないという気持ちから、よく「初心者ですがどんな記事でも書けます!勉強させてください。」とプロフィールに書いてしまう人がいます。
初心者感を全面に出すのは、絶対にNGです。
逆の立場になってみれば分かることですが、クライアントさんが仕事を頼みたいのはプロのWebライターです。初心者にお金を払って仕事を頼むメリットがどこにあるのでしょうか?
初心者でも自信を持った記事を書けるよう、しっかり勉強しましょう。
自分の強みを理解しておく
現在、Webライターの仕事がはやってきていることもあり、市場には多くのライターさんがいます。仕事を獲得するためには、他のライターさんとどう差別化するかがポイントになってくるのです。
まるり先生の場合は、
・SEOの実績が多数あること
・保育士や幼稚園教諭の資格があること
・デザインやイラストもできること
などを強みにしています。
Webライターを始める段階で、自分の強みを洗い出し、ブランディング化を考えることが大切です。
未経験でも案件を獲得するためにやるべきこと
未経験でも案件を獲得するためには、まずは以下の3つを実践してみましょう!
- 実績がないならサンプル文章は必須!
- ストーリ性のある提案文を書く
- クラウドソーシングのプロフィールを作り込む
それぞれの実践の仕方を下記でご紹介します。
実績がないならサンプル文章は必須!
Webライター未経験だと、実績になるものがない場合が多いと思います。しかし、実績が何もない状態だと、最初の仕事を獲得するのにかなり苦労してしまうのが現状です。
もし、過去書いたブログ記事があれば、勉強した内容を元に見直して実績とするのも良いでしょう。
ブログ記事も何もない方は、noteを活用して、サンプル記事を書くのがおすすめです。ただし、全く勉強せずに書いた文章は逆効果になることもあります。
仕事として頼みたいと思ってもらえる文章を書きましょう。ココナラでプロに添削依頼をするのもおすすめです。
ストーリ性のある提案文を書く
クラウドソーシングで案件に応募する際、「提案文」と呼ばれる応募文を書きます。提案文には必ず、「私には、この記事を書く必然性がある」と伝わる内容を入れましょう。
ストーリー性のある提案文が好まれることも多いです。
定型文をコピペで貼り付けたり、短い文章で適当に済ませたりするのはおすすめできません。忙しいクライアントさんに目に留めてもらえるような工夫も考えましょう。
クラウドソーシングのプロフィールを作り込む
プロフィールの作り込みも大切です。
プロフィール上の情報が少ないと、クライアントさんも決め手が見つからずスルーされてしまうかもしれません。
どんなに少ない実績でも、趣味でも、自分の強みや経験だと思うことは書き込みましょう。
もっと稼げるWebライターになるためには
Webライターの仕事が始められたら、次はもっと稼げるライターになるためのステップにすすみたいですよね。
まるり先生の実体験をもとに、単価が上がるプロセスをご紹介します。
1. SEOを学んで実績を出す
2. デザインを学ぶ
3. 自分のブログを開設して作り込む
4. 違う案件にどんどん営業していく
それぞれのプロセスの内容をみていきましょう。
1. SEOを学んで実績を出す
Webライターの仕事のほとんどは、SEOの効果を狙った記事作成です。もちろんSEOが関係ないコラム系もありますが、その場合はあまり単価アップが期待できません。
SEOで実績が出せれば、クライアントのコンバージョンが高まり、収益が上がります。結果として、Webライターに割く予算も増やせるため、継続してお仕事がもらえるというわけです。
逆に、全く成果が出ないと、予算が削られてしまう可能性があります。SEOで結果を出すのは難しいことですが、いずれは必要になる知識なので、早めに勉強しておきましょう。
2. デザインを学ぶ
まるり先生の場合は、もともとデザインも勉強していたので、最近では、ライティングとデザインの仕事をセットで頂けることが増えてきました。
メディアの記事を見るとお分かりいただけると思いますが、ほとんどの記事に「アイキャッチ」と呼ばれるトップ画像や、文中に挿入されている画像がありますよね。
メディアによっては専門のデザイナーさんがいる場合もありますが、この画像作成も仕事として巻き取れることがあるのです。
画像のデザインの仕事も一緒にもらえると、記事単価がグッと上がります。デザインはどんな場面でも役だつので、学んでおいて損はありませんよ。
3. 自分のブログを開設して作り込む
Webサイトを作成する際に「WordPress(ワードプレス)」と呼ばれるCMSを使う企業が多いです。実際、世界でのシェア率は60パーセントを超えています。
そのため、WordPressを扱える・CMSについての知識が多少はあると判断されると、仕事の受注率も高まります。
上記のように判断されるためには、自身でWordPressを使ったWebサイトを作るのが手っ取り早いです。
WordPressのシェア率の高さから、作り方のヒントがWeb上にもたくさん載っています。まるり先生も1から本サイトを作成しましたが、1週間もあれば作成できました。
自分で作るのが難しい場合は、プロに頼むのも良いでしょう。ただし、最低10万円はかかるので、覚悟が必要です。
4. 違う案件にどんどん営業していく
Webライターの仕事は、何年も同じクライアントさんと仕事をすることは珍しいです。実際、まるり先生もさまざまなクライアントさんとお仕事をさせていただいています。
単価アップを実現させるためには、仕事が安定していても、常に違う案件に営業すると良いです。
年末年始やゴールディウィークなどの長期休みの前後は仕事が減る傾向にあるので、そのタイミングで新しい仕事への準備をするのも良いかもしれません。
Webライターのよくある質問
Webライターを始めたいと持っているみなさんによくされる質問をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
- Webライターの最初の仕事は何でしたか?
- WebライターにSEOの知識は必要ですか?
- 月20万稼げるようになるにはどのくらいかかりますか?
- おすすめの本はありますか?
Webライターの最初の仕事は何でしたか?
まるり先生が最初にもらったWebライターの仕事は、タロット占いの記事でした。趣味でタロット占いの経験があり、クライアントさんとマッチングしたからです。
また、最初はまとめ系の記事が多かったと記憶しています。文字単価も0.6円〜1円という世界でした。
実績ができるにつれて、専門的な知識が必要な記事を依頼されることが増えてきて、単価も上がりましたよ。
WebライターにSEOの知識は必要ですか?
SEOの知識は必ず必要になると断言できます。
SEOって何?と思っている方はいますぐにでもSEOに関する知見を深めましょう。無料で開催されるセミナーもありますし、有料の講座もあります。ぜひ、積極的に学んでみて下さい。
月20万稼げるようになるにはどのくらいかかりますか?
人によってさまざまですが、本業で始めて1年以上経てば、安定した収入が得られると思います。向き不向きもあるので、自分のペースでしっかり見極めていきましょう。
おすすめの本はありますか?
おすすめの本は以下の通りです。
文章の書き方を学ぶだけでは、フリーランスとして生き残っていけないのが現実です。お金の勉強やSNSの勉強も同時にしています。
まとめ
魅力的なWebライターの仕事の始め方をご紹介しました。
始める前に行わなければいけないステップもありますが、結局は行動できるか・できないかが、Webライターとして生きていけるか・いけないかの分かれ道になるのではないかと思っています。
独学で学ぶよりも講座に参加する方が効率的に学べておすすめです。
期限と制限を決めて、自分の将来を見つめ直すきっかけとし、ガッツリ取り組んでみてはいかがでしょうか?
まるり先生も独自の講座を開いています。現在は、10月以降の生徒さんをゆるっと募集しています。添削だけのご依頼もお受けしますので、ぜひ気軽に問い合わせてくださいね。